【職種別】映像クリエイターの年収|統計583万円の中身と編集・CG・演出の差
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映像クリエイターの年収を調べると、「平均583万円」という数字によく出会いますよね。一方で、「新人は300万円台」「フリーなら1,000万円も」という話もあって、どれが本当なのかわかりにくいと思います。
じつは、よく見る583.3万円は、映像の仕事だけを数えた数字ではありません。数字の中身を知らずに比べると、「自分の給料は低すぎる」と思いこんだり、反対に期待しすぎたりしてしまいます。
この記事では、厚生労働省の職業情報サイト(job tag)の数字を正しく読みながら、編集・ディレクター・CG・技術の職種別の差、働き方別の違い、年収の上げ方まで整理します。読み終わるころには、自分がどの道で年収を上げるかが決まりますよ。
先に結論
job tagの「映像編集者」の平均年収は583.3万円(令和7年賃金構造基本統計調査)です。ただしこれは、ゲーム・映像以外の専門職も含む広い職業分類の値で、テレビの放送技術者や広告ディレクターも同じ583.3万円になっています。
職種ごとの差は、求人の月給(求人賃金)を見るとつかみやすく、24.6万〜28.8万円の幅があります。年収を上げる近道は、編集・演出・CGなど「任せられる仕事の幅」を広げることです。まだ基礎があいまいな人は、そこから固めてください。
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映像クリエイターの年収はいくら?統計の583.3万円をどう読むか
「映像クリエイター」は、編集者・ディレクター・カメラマン・CGデザイナーなどをまとめた呼び名です。job tagに「映像クリエイター」という職業ページはないので、ここでは最も近い「映像編集者」(別名:動画編集者)の数字から見ていきます。
| 項目 | 数字 | 出典の年度 |
|---|---|---|
| 平均年収 | 583.3万円 | 令和7年賃金構造基本統計調査 |
| 平均年齢 | 41.7歳 | 令和7年賃金構造基本統計調査 |
| 労働時間(月) | 158時間 | 令和7年賃金構造基本統計調査 |
| 1時間あたりの賃金 | 2,876円(一般労働者) | 令和7年賃金構造基本統計調査 |
| 求人賃金(月額) | 28.8万円 | 令和7年度ハローワーク求人統計 |
| 有効求人倍率 | 0.39倍 | 令和7年度ハローワーク求人統計 |
583.3万円は「映像だけの平均」ではない
job tagでは、映像編集者の職業分類は「他に分類されない法務・経営・文化芸術等の専門的職業」です。名前のとおり、映像に限らないさまざまな専門職をまとめた分類なんですね。

実際、job tagで「動画制作」「テレビ・ラジオ放送技術者」「広告ディレクター」「アートディレクター」「ゲームクリエーター」のページを見ると、どれも年収は同じ583.3万円です。583.3万円は、ゲーム・映像以外の専門職も含む広い職業分類の値だとわかります。
しかも平均年齢は41.7歳です。経験を積んだベテランや管理職も含まれるので、20代の新人がすぐにこの金額をもらえるわけではないと考えておきましょう。
全体の平均と比べると
国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円です。調べ方が違うので単純比較はできませんが、映像の仕事は「平均的な会社員と同じか、それより少し上」くらいの水準と考えるのが現実的です。
動画編集やYouTube動画に寄った仕事の年収は、動画クリエイターの年収|統計583万円の読み方と上げ方でもくわしく見ています。
映像クリエイターの給料・月収の目安
月の給料の目安は、job tagの「求人賃金」でつかめます。ハローワークに出た求人の月給の平均で、映像編集者は月28.8万円(令和7年度)です。
求人賃金は、これから入る人に提示される金額です。ボーナスや残業代は入っていません。12か月分を単純に足すと約346万円になり、入ったばかりの人の年収は、平均の583.3万円よりかなり下から始まると読めます。
※約346万円は28.8万円×12か月の単純計算で、賞与や残業代は含みません。実際の年収は会社によって違います。
職種別の年収|編集・ディレクター・CG・技術で比べる
映像の仕事の職種ごとに、job tagの数字を並べてみました。年収の欄は分類が粗いので、職種ごとの差は「求人賃金(月額)」で見るのがおすすめです。
| 職種(job tagの職業名) | 平均年収 | 求人賃金(月額) | 有効求人倍率 |
|---|---|---|---|
| 編集(映像編集者) | 583.3万円 | 28.8万円 | 0.39倍 |
| 演出(放送ディレクター) | 544万円 | 27.5万円 | 0.38倍 |
| CG(CG制作) | 539.6万円 | 26.8万円 | 0.42倍 |
| 技術(テレビ・ラジオ放送技術者) | 583.3万円 | 24.6万円 | 0.51倍 |
※年収は令和7年賃金構造基本統計調査、求人賃金と有効求人倍率は令和7年度ハローワーク求人統計の値で、どれもjob tagが載せているものです。年収は職業分類ごとの値です。583.3万円も544万円も、ほかの職業を含む広い分類の値なので、職種そのものの差を正確に表しているわけではありません。

求人の月給で見ると、4職種の差は月4万円ほどです。思ったより差は小さいですよね。職種を選ぶだけで年収が大きく変わるわけではなく、同じ職種の中で「どこまで任されるか」の差のほうが大きいと考えておきましょう。
1時間あたりの賃金で比べると
年収は働く時間の長さでも変わるので、1時間あたりの賃金で比べるのも1つの方法です。job tagの数字(令和7年賃金構造基本統計調査・一般労働者)では、映像編集者が2,876円、放送ディレクターが2,561円、テレビカメラマンが2,385円でした。
ここでも映像編集者の数字は広い職業分類の値なので、職種そのものの差とは言い切れません。それでも、同じ「映像の仕事」でも、時間あたりの賃金には幅があることはわかりますね。
それぞれの職種がどんな仕事をするかは、映像クリエイターとは?主な職種7つと働き方を図解にまとめています。
CG映像クリエイターの年収
CGで映像を作る人の数字は、job tagの「CG制作」が参考になります。平均年収は539.6万円、平均年齢は39.1歳です(令和7年賃金構造基本統計調査)。CG制作もjob tag上は「その他のデザイナー」に分類されていて、CGだけを数えた値ではありません。
CGの仕事は、ゲーム・アニメ・VFX・CM・遊技機の映像など、活躍の場が広いのが特徴です。経験を積んで特定の工程の専門家になると、フリーランスとして高い単価で受けられることもあります。
CGの仕事の厳しさと年収の現実はCGデザイナーはやめとけ?年収540万円の現実、フリーの単価は3DCGフリーランスの仕事|単価相場と案件の取り方で見られます。
編集の学び方をもっと詳しく比べたい人へ動画編集スクールおすすめ5社の比較を読む →働き方別の収入|会社員・フリーランス・副業
映像クリエイターは、会社員とフリーランスが入りまじる仕事です。job tagの映像編集者では、「この職業で多いと感じる就業形態」(複数回答)で、正規の職員・従業員が61.2%、自営・フリーランスが55.1%でした。
複数回答なので「半分以上がフリーランス」という意味ではありません。会社員とフリーランスが同じくらい身近な仕事、と読むのが正確です。
会社員|最初は低めでも、経験とともに上がる
会社員は、月給に賞与や残業代が加わる形です。最初はアシスタントとして低めの給料から始まり、任される範囲が広がるにつれて上がっていきます。働く会社の選び方は映像制作会社はやめとけと言われる理由と見分け方も参考にしてください。
フリーランス|単価×本数で決まり、幅が大きい
フリーランスの収入は、案件の単価と本数で決まります。実績があれば会社員より稼げることもありますが、仕事が途切れると一気に下がります。売上から経費や税金を払うので、売上がそのまま手取りになるわけではない点にも気をつけてくださいね。
副業|まずは月数万円から
会社員を続けながら、副業で映像の仕事を受ける人もいます。最初は単価の低い案件から始まることが多く、時給に直すと割に合わないと感じる時期もあります。原因と抜け出し方は動画編集の副業が稼げない5つの原因にまとめています。
映像クリエイターの年収が「低い」と言われる理由
平均は全体と同じくらいなのに、「映像の仕事は給料が安い」と言われることがあります。理由は主に3つです。
- 入り口の給料が低め:求人賃金は月28.8万円で、新人やアシスタントの時期は年収300万円台から始まることが多くなります。
- 求人より、やりたい人のほうが多い:有効求人倍率は0.39倍(令和7年度)で、1つの求人に応募が集まりやすい状態です。
- 納期前は忙しく、時給に直すと低く感じる:job tagにも、納期が近づくと残業が集中しやすく、勤務も不規則になりやすいと書かれています。
さらにjob tagでは、機材やソフトが手軽になって誰でも映像を作りやすくなった一方、AIの進歩もあり、映像編集者にはより高い水準が求められつつあるとされています。「言われた作業ができるだけ」の人は、年収が上がりにくくなっているということですね。
映像クリエイターが年収を上げる5つの方法
ここまでの数字をふまえると、年収を上げる方法は次の5つに整理できます。

方法1 まず編集の基礎を早く固める
どの職種でも、編集はほかの仕事の土台になります。基礎に時間がかかるほど、年収が上がり始める時期も遅れます。独学でも学べますが、短期間で固めるなら講座を使う手もあります。
たとえば、アズール株式会社が運営する動画編集CAMPは、オンラインと対面で学ぶ、土日などの2日間の実践講座です。カリキュラムは青笹寛史氏が開発しています。全国に校舎があり、受講後もオンラインで復習でき、案件獲得のサポートもあります。通常の受講料は20万円(税込)で、説明会に参加すると割引があります。Premiere Proなどのソフト代は別にかかります(2026年10月時点)。
方法2 モーション・CGなど得意な幅を足す
カット編集だけでなく、モーショングラフィックスやCG、色の調整などができると、1本あたりで任される範囲が広がります。依頼する側から見ると、1人に頼める範囲が広い人ほどありがたいからです。
方法3 ディレクション(演出・進行)側に回る
作業する側から、企画や演出を決める側に回ると、責任が増えるぶん年収も上がりやすくなります。依頼主と直接話して構成を考える経験を、早めに積んでおくと強みになります。
方法4 待遇のよい会社に移る
同じ仕事でも、会社によって給料は違います。経験を積んだら、転職で条件を上げるのも現実的な選択肢です。実務経験がある人は、クリエイター転職エージェント8社比較から自分に合う転職サービスを選んでください。
方法5 依頼主と直接取引する
フリーランスで実績がついたら、企業やアーティストから直接依頼を受ける道もあります。間に入る会社が減るほど、1本あたりの取り分は増えやすくなります。単価の考え方は動画編集の単価相場と交渉の考え方が参考になります。
編集部メンバーの話
MVや3DCGの制作に関わっていると、単価が上がる人には共通点があると感じます。編集もCGも演出も少しずつできて、「この人に頼めば話が早い」と思われていることです。最初の基礎づくりは短く済ませて、その分を作品づくりと依頼主との対話に使うほうが、結果的に年収への近道になりますよ。
動画編集CAMPが向いている人
- 映像の仕事で稼ぎたいが、編集の基礎があいまい
- 平日は時間がとれず、土日に集中して学びたい
- 学んだあと、副業で案件を取るところまで相談したい
向いていない人
- すでに映像の実務経験がある(転職先の比較から)
- 3DCGを専門に学びたい(CGの学校・独学ルートから)
- まず独学でどこまでできるか試したい(無料ソフトで1本作ってから)
年収アップの転職で見るべき求人票の3つのポイント
経験を積んで転職するときは、提示された年収の金額だけで決めないことが大切です。次の3つを必ず確かめてください。
- 固定残業代の有無:月給に何時間分の残業代が含まれているか。年収が高く見えても、残業込みのことがあります。
- 賞与と昇給の仕組み:賞与が「業績による」なのか、何か月分の実績があるのか。
- 任される範囲:編集だけか、演出や進行まで任されるのか。次の年収アップにつながる経験が積めるかどうかです。
とくに3つめは大切です。今の年収より、次に任される仕事の幅で選ぶと、数年後の年収に差が出やすくなりますよ。
映像クリエイターの年収についてよくある質問
映像クリエイターの初任給はどのくらいですか?
初任給だけを数えた公的データはありません。目安としては、job tagの求人賃金(月28.8万円、令和7年度)が参考になります。ただし、これは中途を含む求人全体の平均です。新卒やアシスタントの求人は、これより低いこともあります。
映像クリエイターで年収1,000万円は目指せますか?
目指せますが、ごく一部です。演出やプロデュースを担う立場に上がるか、フリーランスで高い単価の直接取引を重ねるかのどちらかが必要です。まずは基礎を固めて、任される範囲を少しずつ広げてください。
「583万円」と「300万円台」、どちらを信じればいいですか?
どちらも見ているものが違うだけです。583.3万円は平均41.7歳の、映像以外も含む広い分類の平均です。300万円台は、これから入る人の求人に出る金額に近い数字です。「入り口は300万円台、経験を積むと平均に近づく」と読むのが現実的ですよ。
地方でも映像の仕事で稼げますか?
job tagでは、映像プロダクションは東京や大阪などの大都市圏に集中しているとされています。地方なら、在宅でできる編集の仕事や、地元の企業の映像を直接受ける形を組み合わせるのが現実的です。
学び方を比べてから決めたい人へ動画編集スクールおすすめ5社の比較を読む →まとめ|映像クリエイターの年収は「任せられる幅」で伸びる
映像クリエイターの年収としてよく見る583.3万円は、ゲーム・映像以外の専門職も含む広い職業分類の値です。求人の月給で見ると、編集・演出・CG・技術の差は月4万円ほどで、入り口は年収300万円台から始まるのが現実的です。
年収を伸ばすのは、職種の名前より「どこまで任せてもらえるか」です。そのためにも、土台になる編集の基礎は早めに固めておきましょう。
次にやることは1つだけです。動画編集CAMPの無料説明会で、編集の基礎をどう固めるかを決めてください。土台ができれば、そこから先の幅は自分で広げていけますよ。
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出典・参考(2026年10月確認)
- 映像編集者|職業情報提供サイト job tag(厚生労働省)
- 動画制作|職業情報提供サイト job tag(厚生労働省)
- 放送ディレクター|職業情報提供サイト job tag(厚生労働省)
- CG制作|職業情報提供サイト job tag(厚生労働省)
- テレビ・ラジオ放送技術者|職業情報提供サイト job tag(厚生労働省)
- 広告ディレクター|職業情報提供サイト job tag(厚生労働省)
- アートディレクター|職業情報提供サイト job tag(厚生労働省)
- 令和7年分 民間給与実態統計調査(国税庁)
- スキルCAMP|オンラインと対面で学ぶ、2日間の実践講座(コエテコ)
- 動画編集CAMPのキャンペーン開始に関する記事(ASCII STARTUP/ASCII.jp)
