ゲーム業界転職は20代未経験でもできる?倍率0.39の現実と狙える職種5つ
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「ゲームを作る側に行きたい。でも業界経験もスキルもない」。社会人になって数年、今の仕事を続けながらそう考えている20代の人は多いですよね。
調べると「20代なら未経験でも大丈夫」という記事がたくさん出てきます。一方で「ゲーム業界は狭き門」という声もあって、どちらを信じればいいのか迷ってしまいます。
この記事では、厚生労働省のデータで業界の入りにくさを確かめたうえで、第二新卒と20代後半で何が違うか、どの職種から入るのが現実的かを整理します。読み終えるころには、自分が最初に取る一歩が1つに決まるはずです。
先に結論
20代なら、業界未経験でもゲーム業界への転職はできます。ただしゲームクリエーターの有効求人倍率は0.39(厚生労働省 jobtag・令和7年度)で、求人より求職者のほうが多い狭き門です。入りやすいのはQA(デバッガー)・運営・プランナー・プログラマーの順で、CGデザイナーはポートフォリオが前提になります。迷ったら、まずリクナビNEXTに登録して「ゲーム」「未経験歓迎」の求人を眺め、自分が応募できる職種と条件を確かめてください。
ゲーム業界が未経験の20代へ
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ゲーム業界転職は20代・未経験でもできる?数字で見る現実
先に答えを言うと、20代・未経験でもゲーム業界への転職はできます。ただ「誰でも入れる」わけではありません。まずは公的データで、業界の入りにくさを確かめておきましょう。
厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」の「ゲームクリエーター」には、次の数字が載っています。
| 項目 | 数字 | 出典・年度 |
|---|---|---|
| 有効求人倍率 | 0.39倍 | ハローワーク求人統計(令和7年度) |
| 平均年収 | 583.3万円 | 賃金構造基本統計調査(令和7年) |
| 平均年齢 | 41.7歳 | 賃金構造基本統計調査(令和7年) |
| 就業者数 | 309,100人 | 国勢調査(令和2年) |

求人倍率0.39が意味すること
有効求人倍率0.39は、仕事を探している人100人に対して、求人が39件ほどしかない状態です。求人より求職者のほうが多い、はっきりした狭き門だと考えてください。
なおハローワーク経由の数字なので、転職サイトやエージェントだけに出る求人は入っていません。それでも「応募すればどこかに入れる」業界ではない、という傾向はつかめますよね。
それでも20代が有利な理由
jobtagによると、ゲームクリエーターに特別な学歴や資格は求められていません。そして入社後は、各担当のアシスタントを2〜3年務めながら現場で技術を身につけるのが一般的な流れです。
つまり会社の側も、最初から一人前の人だけを探しているわけではありません。数年かけて育てる前提なら、その時間を長く取れる20代は候補に入りやすくなります。
「ゲーム業界はやめておけ」と言われる理由も気になる人は、ゲーム業界はやめとけと言われる理由を先に読んでおくと安心です。
第二新卒でゲーム業界は狙える?20代前半と20代後半で戦い方が違う
同じ「20代・未経験」でも、社会人2年目と6年目では見られ方が変わります。ここを分けずに動くと、アピールする中身がずれてしまいます。

第二新卒(社会人3年以内)は「育てがいがあるか」で見られる
第二新卒は、一般に学校を出て就職してから3年以内くらいの人を指します。法律で決まった定義はないので、応募する前に求人票の条件も確かめてくださいね。
第二新卒の採用で主に見られるのは、基本的な仕事の進め方が身についているかと、学ぶ姿勢があるかです。新卒と違って社会人経験があるので、ビジネスの基本を一から教えなくていい点が強みです。
一方で、必ず聞かれるのが「またすぐ辞めないか」です。厚生労働省の調査では、大卒の新卒就職者の33.8%が3年以内に辞めています(令和4年3月卒)。早く辞めること自体は珍しくありません。
大事なのは、辞める理由を「次はこれをやりたいから」と前向きに言えることです。
20代後半(社会人4年目以降)は「前職×ゲーム」で見られる
26〜29歳くらいになると、ポテンシャルだけでは評価されにくくなります。代わりに見られるのは、前の仕事で身につけたことを、ゲームの仕事にどう持ち込めるかです。
- 営業・接客をしてきた人 → ユーザー対応や運営、プロモーション
- ITエンジニアだった人 → ゲームプログラマー、サーバー側の開発
- デザインや映像の仕事をしてきた人 → 2D・3Dデザイナー、エフェクト、UI
- 事務・データ管理をしてきた人 → QA(テスト)の管理、運営のデータ集計
前職と地続きの職種を選ぶと、「未経験」ではなく「半分経験者」として話せます。30歳が近い人ほど、この考え方を使ってくださいね。30代に入ってからの進め方は30代・未経験からのゲーム業界転職でまとめています。
ゲーム業界転職で20代・未経験から入りやすい職種5つ
どの職種を選ぶかで、難しさは大きく変わります。入りやすい順に並べると、次のとおりです。
| 職種 | 入りやすさ | 入る前に用意するもの | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| QA(デバッガー) | 入りやすい | 特になし。ゲームを細かく遊ぶ習慣 | 根気がある、気づいたことを言葉にできる |
| 運営・カスタマーサポート | 入りやすい | 接客・事務の経験、文章力 | 人と話すのが苦にならない |
| プランナー | ふつう | 企画書、ゲームの分析メモ | なぜ面白いかを説明するのが好き |
| プログラマー | ふつう | UnityやUnreal Engineで作ったゲーム1本 | コードを書くのが苦にならない |
| デザイナー(2D・3D・エフェクト) | 難しい | ポートフォリオ(作品集) | 絵や映像を作り続けられる |
QA・運営は「まず業界に入る」入口
QA(デバッガー)は、発売前のゲームを遊んで不具合を見つける仕事です。運営は、配信中のスマホゲームのイベント準備やユーザー対応を担います。どちらも未経験歓迎の求人が出やすく、入社のハードルは低めです。
ただし、そこからプランナーやデザイナーに移れるかは会社によって違います。「QAからほかの職種に移った例があるか」は面接で必ず聞いてください。
プランナー・プログラマーは「作ったもの」で差がつく
プランナーは「好きなゲームがある」だけでは足りません。既存のゲームを分析したメモや、自分で考えた企画書が1本あると、話がぐっと具体的になります。
プログラマーは、UnityかUnreal Engineで小さなゲームを1本完成させるのが目安です。ITエンジニアの経験があれば、それだけで有利になります。
映像・CGが好きな人はデザイナー職を狙う。ただしポートフォリオが前提
3Dモデルやエフェクト、モーションを作るデザイナー職は、5つの中で一番ハードルが高い職種です。選考で見られるのは、学歴よりもポートフォリオ(作品集)だと考えてください。
今から始めるなら、無料のBlenderで1カット作るところからで大丈夫です。手順はBlender初心者が最初の1カットを完成させるまでで紹介しています。まずは狙う分野を1つに絞って、作品を少しずつ増やしていきましょう。
もっと詳しく比べたい人へ映像・CG・ゲーム職への転職の始め方と、使える転職サービスを比べた記事を読む →未経験の入口は正社員だけじゃない|契約社員・業務委託から経験を積む
正社員の求人だけを探していると、応募できる数がかなり絞られます。そこで知っておきたいのが、雇用形態を広げるという考え方です。
リクルートエージェントの解説によると、開発プロジェクトの期間だけ人を増やしたい会社が、プログラミングの知識がある人を契約社員や業務委託の形で一時的に迎えるケースがあります。そうした求人で経験を積み、次の転職に活かす道もある、とされています。
- 正社員:安定しているが、未経験で応募できる求人は少なめ
- 契約社員:期間が決まっている。プロジェクト単位の採用が多い
- 派遣・業務委託:働く期間や業務の範囲が決まっている。実績づくりの場になる
20代のうちなら、1〜2年を「実績を作る期間」と割り切るのは十分ありです。業界で働いた経験がつけば、次はゲーム業界に特化した転職エージェントも使えるようになります。
契約社員・派遣で入る前に確認すること
契約の期間と更新の条件、正社員登用の制度があるか、実際に登用された人がいるかを確認してください。求人票に書かれていなければ、面接で聞いて大丈夫です。
ゲーム業界の年収と働き方の現実|未経験入社は一時的に下がることも
jobtagの平均年収は583.3万円(令和7年)です。ただ、これは平均年齢41.7歳の人たち全体の数字なので、未経験で入る20代がすぐにもらえる額ではありません。
未経験入社は、アシスタントとしてのスタートです。今の仕事より年収が下がることも、最初から覚悟しておいてください。その代わり、経験を積んで職種の専門性がつけば、上がっていく余地があります。
働き方は、どんなゲームを作る会社かで変わります。リクルートエージェントの解説では、家庭用ゲームは大手企業が中心で、未経験者でも将来性を見込んで採用されることがあるとしています。一方、オンラインゲームはベンチャー企業が中心で、即戦力を求める傾向が強いとされています。
編集部メンバーの話
映像やCGの制作現場では、新しく入った人に最初から作品づくりの中心を任せることはまずありません。素材の整理や修正の対応をしながら、チームの進め方を覚えていく期間があります。この期間を「下積み」と思うか「現場のやり方を学べる時間」と思うかで、続けられるかが変わりますよ。
未経験からゲーム業界転職を成功させる準備4ステップ
やることは多く見えますが、順番を守れば迷いません。次の4ステップで進めてください。

- 狙う職種を1つ決める:前の章の5職種から、自分の経歴に近いものを選びます。
- 求人を見て条件を知る:「ゲーム」「未経験歓迎」で検索し、求められるスキルや雇用形態を10件ほど読み比べます。
- 足りない準備をする:求人に書かれていて、自分にないもの(作品・企画書・ツールの経験)を埋めます。
- 書類を整えて応募する:職務経歴書と志望動機を、狙う職種に合わせて書き直してから応募します。
よくある失敗は、2を飛ばして3から始めることです。求人を見ずに勉強を始めると、会社が求めていないスキルに時間を使ってしまいます。
職種別、ポートフォリオに入れるもの
- プランナー:企画書1〜2本と、好きなゲームを分析した資料
- プログラマー:遊べる小さなゲーム1本と、工夫した点の説明
- デザイナー:狙う分野(キャラ・背景・エフェクトなど)に絞った作品と、制作時間・使ったツールのメモ
作品の見せ方は、映像系のポートフォリオと共通するところが多いです。ポートフォリオの作り方も参考にしてみてください。
応募前のチェックリスト
- 狙う職種を1つに決めた
- 「ゲーム」「未経験歓迎」の求人を10件以上読んだ
- 求人に共通する条件を書き出した
- 職種に合わせた作品・企画書・ゲームのどれかがある
- 辞める理由を前向きな言葉で説明できる
- 年収が下がった場合の生活を試算した
志望動機の書き方|第二新卒と20代後半の例文
志望動機でいちばん多い失敗は、「昔からゲームが好きで」で終わってしまうことです。好きなのは前提として、入ってから何をするかまで書いてくださいね。
第二新卒の例文(QA職に応募する場合)
「現職では法人営業として、取引先からの要望を整理して社内に伝える仕事をしてきました。仕事を続けるなかで、相手の不満の原因を見つけて言葉にすることにやりがいを感じています。この力を、遊ぶ人が気持ちよくプレイできるゲームづくりに使いたいと考え、QA職を志望しました。入社後はテストの基本を早く身につけ、ゆくゆくは不具合の傾向を分析して開発チームに提案できる人になりたいです。」
20代後半の例文(運営職に応募する場合)
「5年間、通販サイトの運営でキャンペーンの企画と売上データの集計を担当してきました。数字を見て施策を直す仕事を続けるなかで、より長くユーザーと関われる場で力を試したいと考えるようになりました。貴社のタイトルは長く運営が続いており、データをもとにイベントを改善していく姿勢に魅力を感じています。前職の集計・分析の経験を活かし、イベントの振り返りから貢献したいです。」
どちらも「前の仕事でできたこと」→「ゲームの仕事でどう使うか」→「入社後にやりたいこと」の順になっています。この型に、自分の経歴を当てはめてみてください。
20代未経験のゲーム業界転職で使う転職サービスの選び方
転職サービスは、業界経験の有無で選ぶものが変わります。未経験の20代が最初に使うものと、経験を積んでから使うものを分けて考えましょう。
| サービス | 種類 | 20代・業界未経験との相性 |
|---|---|---|
| リクナビNEXT | 転職サイト(自分で探して応募) | ◎ 業界を問わず求人を広く見られる。スカウトも届く |
| G-JOBエージェント | ゲーム業界特化のエージェント | △ 実務経験者向けが中心。業界で経験を積んでから |
| UZUZ | 20代向けの就職・転職支援 | △ ITエンジニア中心。ゲーム職の記載はなし |
最初の1つはリクナビNEXTにする理由
業界未経験のうちは、「どんな求人があって、何が求められているか」を知ることが一番大事です。リクナビNEXTは、求人に自分で直接応募できる転職サイトなので、気になる求人を自分のペースで読み比べられます。
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リクナビNEXTが向いている人
- ゲーム業界の実務経験がまだない20代
- まず求人を見て、狙う職種を決めたい人
- ゲーム以外の業界の求人も並べて比べたい人
- 自分のペースで応募先を選びたい人
リクナビNEXTが向いていない人
- ゲーム業界で働いた経験がすでにある人
- 書類の添削や面接対策を人に手伝ってほしい人
- 求人を自分で探す時間がまったく取れない人
書類や面接を人に見てほしい人は、リクナビNEXTで求人の相場をつかんだあと、アドバイザーがつくエージェントを並行して使ってください。
ゲーム業界特化のエージェントは「経験を積んでから」
G-JOBエージェントはゲーム業界に特化した転職エージェントで、公式サイトには「未経験OK」「第二新卒OK」の検索条件もあります。ただ、扱う求人は即戦力の経験者向けが中心で、未経験向けは一部とする比較サイトの記載もあります。
QAや運営などで業界経験を1〜2年積んだら、次の転職で使うのがいいタイミングです。経験者向けのエージェントの違いはゲーム業界の転職エージェントの比較で詳しく比べています。
UZUZは20代の第二新卒・既卒向けの支援で知られていますが、公式サイトで扱いが確認できるのはITエンジニア職が中心です。ゲームプログラマーを目指していて、まずIT業界で開発経験を積むルートを考えている人なら、選択肢の1つになります。
20代未経験のゲーム業界転職でよくある質問
30歳を過ぎたら未経験では無理ですか?
無理ではありませんが、ポテンシャル採用の枠は狭くなります。前職の経験を持ち込める職種に絞るのが前提です。30歳が近い人ほど、早めに求人を見て動き始めてください。
専門学校に通い直したほうがいいですか?
社会人の20代なら、必須ではありません。jobtagでも特別な学歴は求められていないとされています。
ただ、デザイナー志望で独学だと作品づくりが続かない人には、学校も選択肢になります。学校・独学・転職の3つの道の違いはゲームクリエイターになるにはで比べています。
取っておくと有利な資格はありますか?
jobtagでは、ゲームクリエーターに関連する資格は「ありません」とされています。資格の勉強より、作品・企画書・小さなゲームのどれかを1つ仕上げるほうが選考では伝わります。
地方に住んでいても転職できますか?
まずは求人サイトで勤務地を絞って、件数を確かめてください。数が少なければ、引っ越すか、通える範囲を広げるかを決める必要があります。勤務地の条件は、職種を決めるのと同じくらい早めに確認しておきましょう。
年収が下がっても転職するべきですか?
下がった年収で1〜2年暮らせるかを、先に試算してから決めてください。暮らせるなら、20代のうちに経験を積み始める価値は大きいです。厳しい場合は、今の仕事を続けながら作品や企画書を準備する期間を取りましょう。
ほかの転職サービスとも比べたい人へ未経験から映像・CG・ゲーム職に入る5ステップと、登録先の選び方を読む →まとめ|20代のうちに、まず求人を見て職種を1つ決めよう
20代なら、業界未経験でもゲーム業界への転職はできます。ただし有効求人倍率0.39の狭き門なので、職種の選び方と第二新卒か20代後半かに合わせたアピールが結果を分けます。
入りやすいのはQA・運営、次にプランナー・プログラマーです。映像やCGが好きならデザイナー職も狙えますが、ポートフォリオが前提になります。
次にやることは1つだけです。リクナビNEXTに登録して「ゲーム」「未経験歓迎」の求人を10件読み、狙う職種を1つ決めてください。勉強や作品づくりは、そのあとで十分間に合います。
業界全体の入り方をもう少し広く知りたい人は、ゲーム業界に未経験から入れる職種も読んでみてくださいね。
狙う職種をまだ決めきれていない人へ
「ゲーム×未経験歓迎」の求人を10件読むところから
リクナビNEXTなら、気になる求人を自分のペースで読み比べられます。職務経歴を登録しておけば、企業からのスカウトも受け取れます。
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出典・参考(2026年10月確認)
