【現役検証】DaVinci Resolveの使い方|カラグレ最強の動画編集ソフト

最近「DaVinci Resolveが最強」って聞くけど、本当のところどうなの?
Premiereから乗り換える価値ある?
ここ数年、映像業界で「これからはDaVinci Resolveだぞ」みたいな声、本当に増えてきました。
結論から言うと、カラーグレーディングに関しては DaVinci が頭一つ抜けてるのは事実です。ハリウッドのカラリストも使ってるし、業界では「カラグレだけDaVinciで仕上げる」っていうのも普通にある運用。
ただし、他のソフトに慣れてる人にとっては、最初ちょっととっつきにくいのも正直なところ。ノードベースの操作思想とか、7つのページに機能が分かれてる構成とか、Premiereと真逆の世界観なんですよね。
この記事では、普段Premiere Proを使ってる僕(青来)が、DaVinci Resolveの公式情報と複数のクリエイターレビューを集めて、「使い方」と「乗り換え判断」を本気で検証しました。
※筆者は普段Premiere Pro使用。DaVinci Resolveは無料版を検証用に触り、Blackmagic公式ドキュメントと複数のクリエイターのレビューをもとに本記事を構成しています。本記事は DaVinci Resolve 21(2026年5月時点)の情報をベースにしており、バージョンによってUIや機能が異なる場合があります。
- DaVinci Resolveの無料版とStudio版の違い
- 起動から基本操作・カラグレ・書き出しまでの一連の流れ
- Premiereより優れている点と、逆にとっつきにくい点
- 結局あなたが DaVinciに乗り換えるべきかの判断軸
DaVinci Resolveとは?無料版とStudio版の違い
そもそもDaVinci Resolveが何者か、ざっくり整理しておきます。
ハリウッドのカラリストも使う「業界標準」の動画編集ソフト
DaVinci Resolveは、オーストラリアのBlackmagic Design社が開発している動画編集ソフトです。
もともとは「カラーグレーディング専用ソフト」として、ハリウッドの映画制作現場で長年使われてきた歴史があります。そこに編集機能・VFX機能・音声編集機能が後から統合されて、いまや編集からカラグレ、合成、音響仕上げまで1本で完結する統合ソフトウェアに進化してます。
「Premiere Pro / After Effects / Audition」をAdobeで分担してる作業が、DaVinci一本で全部できるイメージ。それでいて無料版がある、というのが衝撃的なんですよね。
DaVinci Resolveの無料版でできること(実は8割以上の機能が使える)
DaVinci Resolveの無料版、これがまた強烈で。他社の有料ソフトと比べても遜色ない機能が無料で使えます。
無料版で十分にできること
- カット編集・トリミング・タイムライン編集の全般
- カラーグレーディング(DaVinciの真骨頂)
- Fusionでの簡易VFX・合成
- Fairlightで音声編集・MIX
- YouTube・SNS向けの書き出し(H.264)
- UHD(4K)までの解像度対応
逆に無料版でできないこと(Studio版が必要)
- タイムライン・書き出しの60fps超え(120fps等)
- 5K以上の高解像度書き出し
- AIノイズリダクション・Magic Mask・Voice Isolation等の主要AI機能
- Resolve FX(プロ向け追加エフェクト)の大半
- H.265(HEVC)書き出しの一部制限あり(OS依存)
正直、副業レベル〜中規模YouTube制作くらいなら、無料版で全部足ります。
DaVinci Resolve Studio版(約5万円・買い切り)にする価値があるケース
有料の Studio版は、買い切りで約51,980円(税込、2026年5月時点 Blackmagic Design 日本公式ストア価格)。一度買えばずっと使えます。
Studio版が必要になるのは、こういう案件をやる時。
- 4K以上(5K・6K・8K)の高解像度書き出しが必要
- HDR納品が必要なクライアント案件
- AIノイズリダクションやAI字幕生成を使いたい
- Resolve FX(プロ向けエフェクト全部)が必要
- 放送・映画案件など本格的な業務利用
Adobe Premiere Pro(月3,280円〜)を1年契約すると約4万円。DaVinci Studioはその1.3倍程度の初期費用で買い切り+永久利用と考えると、2年目以降は完全にDaVinci側のコスパが勝ちます。
※Adobeのプランや料金、Blackmagic Designの価格は変動します(2026年5月時点)。導入前に必ず両社の公式サイトで最新価格を確認してください。
DaVinci Resolveの使い方|起動から基本操作まで
ここからは実際の使い方。インストール直後のまっさらな状態から、編集を始めるまでの流れです。
プロジェクト作成からタイムラインを作るまで
DaVinci Resolveを起動すると、まず「プロジェクトマネージャー」という画面が出てきます。ここで「新規プロジェクト」を作成して名前をつける、というのが最初の一手。
Premiereと違って、保存先のフォルダを最初に明示的に設定する必要がないのが特徴。DaVinciはローカルデータベースに自動でプロジェクトを管理してくれます。
これがPremiere慣れしてると逆に違和感で、「あれ、プロジェクトファイルどこに保存されたの?」って一瞬戸惑うところ。バックアップを取るときは別途エクスポート機能を使う必要があります。
DaVinci Resolveの使い方の核心|7つのページ構成を理解する
DaVinci Resolveを使い始めた人が一番最初に混乱するポイントが、この「ページ」という概念です。
画面下にある7つのタブが、それぞれ作業内容ごとの専用ワークスペースになっているのがDaVinciの構造。
DaVinciの7ページ構成
- メディア:素材の読み込み・整理
- カット:高速なラフ編集(SNS動画向け)
- エディット:本格的なタイムライン編集(Premiereのワークスペースに近い)
- Fusion:合成・VFX(After Effectsに相当)
- カラー:カラーグレーディング(DaVinciの真骨頂)
- Fairlight:音声編集・MIX(Auditionに相当)
- デリバー:書き出し・納品
Premiereは1画面ですべての作業が完結する設計ですが、DaVinciは作業内容ごとに「ページごと飛ぶ」運用。これが慣れるまで結構しんどいです。
ただ、慣れると「いまカラグレに集中する時間だから他の機能は見えなくていい」みたいに、用途ごとにUIが最適化されてるありがたみがじわじわ効いてきます。
素材を読み込んでタイムラインに乗せるまで
素材の読み込みは「メディア」ページで行います。フォルダをドラッグ&ドロップするだけで、サムネイル付きで一覧表示してくれる。
そこから「エディット」ページに切り替えて、メディアプール(読み込み済み素材の一覧)からタイムラインに素材をドラッグして配置。この基本動作はPremiereとほぼ同じ感覚でいけます。
DaVinci Resolveの使い方|カット編集の基本
カット編集は「エディット」ページで進めます。基本ショートカットを覚えればサクサク動けます。
タイムラインへの追加とトリミング
メディアプールから素材をタイムラインにドラッグすると、クリップが配置されます。クリップの端をマウスでドラッグすればトリミング可能。
マウスがある程度行儀よく動いてくれるので、ここはPremiere慣れしてる人ならまず違和感なく入れます。
クリップ分割・削除のショートカット
DaVinciでよく使うショートカット、最低限これだけ覚えておけば編集スピード一気に上がります。
- クリップを分割:Ctrl+\(Macは Cmd+\)
- 再生・停止:スペースキー
- カット(リップル削除込み):Shift+Delete
- 1フレーム送り・戻し:→ / ←
Premiereと共通のキーも多いので、結構スルッと入れる印象。
速度変更・逆再生
クリップを右クリック → 「クリップの速度を変更」で、速度倍率や逆再生を設定可能。スローモーション・タイムラプスも自由自在です。
無料版でもオプティカルフロー補間(中間フレームをAIで補完して滑らかにスロー再生する機能)が使えるのは普通に強い。
DaVinci Resolveの真骨頂|カラーグレーディングが圧倒的に強い
ここがDaVinci Resolveの一番の存在意義。カラーグレーディングは間違いなくDaVinciが業界最強です。
「カラグレだけDaVinciで仕上げる」のが業界のあるある
映像業界で結構聞く運用が、これ。
「編集はPremiereで終わらせて、カラーグレーディングだけDaVinciに持っていく」。これ、業界経験者なら一度は聞いたことあるはず。
なぜそうなるかと言うと、DaVinciのカラー機能が他のソフトと比べて圧倒的に深いから。ノード単位での細かい補正、トラッキング付きパワーウィンドウでのエリア指定、複雑なカラースペース変換、ロー・ミッド・ハイのトーン別補正…。Premiereのカラーパネル(Lumetri)でできることの、何倍ものことが可能です。
そういう意味で、DaVinci Resolveは「カラグレ目当て」だけで導入する価値が普通にあるソフトです。
ノードベースのカラー補正がプログラミング的で強力
DaVinciのカラー補正は「ノード」というブロックを繋いで構築していくスタイル。
例えば「ノード1:全体の露出補正」「ノード2:肌色のみ補正」「ノード3:背景の色温度補正」みたいに、補正処理を1個ずつブロックとして分けて、流れを組み立てるイメージ。
ノードベースのメリット:処理の流れが視覚的にわかる、後から個別ノードだけON/OFFできる、複数の補正を綺麗に整理できる。
デメリット:プログラミング的な思考が要求されるので、最初は完全に「???」状態。
慣れると爆速で柔軟な補正が組めるんですが、Premiereの「効果パネルにエフェクトを並べていく」スタイルに慣れてる人ほど、最初は「なんで補正のために回路図みたいなの組まなきゃいけないの…」ってなります。
LUT適用で映像の質を一気に上げる
LUT(Look Up Table)は、カラグレのプリセットみたいなもの。これを当てるだけで映画っぽい色味に一気に変えられます。
DaVinciはLUT適用がノードの中に1ステップ組み込むだけ。「ベースLUT」→「微調整ノード」みたいに重ねていく運用が標準的です。
個人的には、DaVinciで配布LUTを使ったカラグレを覚えるだけで、SNS向け動画のクオリティが2段階くらい上がります。
PremiereのLumetriとの違い
PremiereのLumetriカラーパネルも悪くはないんですが、できることの守備範囲がDaVinciとは全然違います。
| 機能 | Premiere Lumetri | DaVinci Color |
|---|---|---|
| 基本補正(露出・コントラスト) | ○ | ◎ |
| カーブ補正 | ○ | ◎ |
| ノードベース処理 | × | ◎ |
| パワーウィンドウ(部分補正) | △ | ◎ |
| トラッキング | × | ◎ |
| カラースペース変換 | △ | ◎ |
| HDR対応 | ○ | ◎ |
映像のクオリティに本気で投資したい人なら、ここだけでもDaVinciを学ぶ価値があります。
DaVinci Resolveの使い方|テロップ・効果音・書き出し
カラグレ以外の作業もざっと押さえておきましょう。
タイトル(テロップ)の入れ方
「エフェクト」パネルから「Titles」を選んで、タイムラインにドラッグするだけ。テキスト内容・フォント・サイズの編集はインスペクターで。
正直、テロップ作業はPremiere Proの方が直感的で速いのが本音。Premiereは画面上にダイレクトに文字を打てますが、DaVinciはインスペクター経由の操作になるので一手間多い印象です。
大量のテロップを入れるYouTube動画系の編集だと、ここがPremiereと比べた時の弱点になりがちです。
Fairlightで音声を整える
「Fairlight」ページに切り替えると、放送局レベルの音声編集環境がそのまま使えます。
ノイズリダクション・コンプレッサー・EQ・リバーブが標準で揃っていて、これも他の有料ソフト級。ナレーション動画やインタビュー動画で「あ、音声が綺麗だな」って感じられるレベルに普通に持っていけます。
デリバーページから書き出し(YouTube・クライアント納品別)
編集が終わったら「デリバー」ページで書き出し。よく使うプリセットを整理しておきます。
- YouTube向け:H.264 / 1080p / 60fps(無料版でOK)
- クライアント納品(マスター):ProRes 422 HQ または DNxHR
- SNS向け(短尺・縦動画):H.264 / 1080×1920
書き出しは右上の「レンダーキューに追加」→「すべてのジョブをレンダー」の流れ。Premiereの「メディアエンコーダー」と似た感覚で使えます。
DaVinci ResolveがPremiere Proより優れているところ
結局、DaVinciを推す業界の声には根拠があります。Premiereより明確に優れてる部分を4つ整理します。
①カラーグレーディングが頭一つ抜けている
これはもう本記事で何度も書いてきた通り。カラグレに関しては、Premiere Lumetriでは到底届かない領域までDaVinciは行ける。
映像のクオリティで案件単価を上げたいフリーランス・副業勢にとっては、ここだけで覚える価値があります。
②無料版でもプロ仕様(Premiereは月額3,280円〜)
Premiere Proは2026年5月時点で月額3,280円〜のサブスクリプション。年間4万円弱の固定費がかかります。
対してDaVinci Resolveは無料版でも8割以上の機能が使える。副業を始めたばかりで月額固定費を払いたくない、っていうフェーズの人にとっては救世主みたいなソフトです。
ちなみに、Studio版は買い切り約52,000円。Premiere Pro1年分(約4万円)の1.3倍程度で永久利用できる計算になります。
③動作が軽い(特にMac環境)
これは複数のクリエイターレビューで一貫して言われてる話。特にApple Silicon(M1〜M4系)のMacでは、DaVinciの動作の軽さが目を見張るレベル。
Premiere Pro も近年最適化アップデートで改善傾向にはあるけど、ネイティブ4K再生の体感ではDaVinciが依然優勢、というのが今のトレンド。
④Fusion(VFX・合成)が標準搭載
合成・VFX用の「Fusion」ページが標準でついてくるのも、地味に強い。
Adobeで同じことをやろうとすると、「Premiere Pro + After Effects」の2本立てになって、結局Creative Cloud コンプリートプラン(Pro)が必要になる。DaVinciなら1本で完結します。
Fusion自体はAfter Effectsより学習コストは高いんですが、「3Dタイトル」「クロマキー合成」「ロト処理」みたいな作業を時々やる程度なら、Fusionで十分対応できるレベル感です。
DaVinci Resolveが「とっつきにくい」と言われる理由
ここまで褒めてきましたが、他ソフト慣れしてる人にとってはDaVinciは正直「うっ」となる場面が結構あるのも事実。
ノードベースの思想がプログラミング的で初見つらい
前述のカラーページの章で書いた通り、DaVinciのノード思想はプログラミング的・回路図的な思考が要求されます。Premiereの「効果パネルに上から積む」線形スタイル慣れだと、この「立体的に処理を組み立てる」発想が脳に馴染むまで時間がかかります。
慣れると圧倒的に柔軟ですが、まずは「1週間ガチで触る覚悟」が必要、というのがリアルな乗り換えハードルです。
7つのページに機能分散の思想(Premiereの一画面完結と真逆)
「ページごとに作業内容を分ける」DaVinciの設計思想、これも他ソフト慣れだと違和感の元になりがち。
Premiereなら1画面で完結する「カット→色補正→テロップ」のフローが、DaVinciだと「カット(エディット)→色補正(カラー)→テロップ(エディットに戻る)」と画面遷移が要求される。
これに最初みんな「あれ、テロップどこ?」「カラグレやる時にメディアプール見たいんだけど」みたいな違和感を感じます。
逆に言えば、これはDaVinciが「カラリストやエディター、サウンドエンジニアが分担して使う」業界の実態に最適化された設計なんですよね。1人で全部やる副業層には少しオーバースペックな思想とも言えます。
他ソフト慣れだと「同じ作業が違う場所にある」違和感
Premiereなら右クリック1発でできることが、DaVinciだと「インスペクターのこのタブを開いて、このスライダーを動かして」になる、みたいなのが結構あります。
機能はあるのに、UIの場所が違うので「ない」と勘違いして検索しまくる、というのが乗り換え初期あるあるです。
「Premiereでできてたあの操作、DaVinciだとどこ?」というショートカット対応表を最初に作っておくと、学習がかなり加速します。
結局DaVinciとPremiere、どっちがいい?乗り換え判断のリアル
ここまでの整理を踏まえて、結論を出します。
こんな人はDaVinci Resolveがおすすめ
DaVinciが合う人
- これから動画編集を始める完全初心者(無料で全部できる)
- カラーグレーディングを本気で覚えたい人
- 月額固定費を払いたくない人(買い切りで永久利用)
- Mac環境で軽快に作業したい人
- 映画・MV・PVなど映像クオリティが命の案件をやりたい人
こんな人はPremiereのままが正解
Premiereを続けた方がいい人
- すでにPremiereで案件を回せている人(学習コストの方が高い)
- YouTubeの大量テロップ案件がメインの人(Premiereの方が速い)
- Adobeエコシステム(Photoshop / After Effects連携)をフル活用したい人
- クライアントから「Premiereデータで」と指定される案件が多い人
「カラグレだけDaVinci」のハイブリッド運用も実は最強
そして個人的に一番おすすめなのが、これ。
編集はPremiereで爆速に終わらせて、カラグレだけDaVinciに持っていく。これがプロの現場でも結構ある運用です。
Premiereからのデータ移行は 「Final Cut Pro XML(FCP XML)形式で書き出し」→「DaVinciの『ファイル>読み込み>タイムライン』からインポート」で割と綺麗に通せます(AAF形式経由のルートもあり)。カラグレが終わったら、そのままDaVinciから書き出してもいいし、DaVinciで補正済み素材を書き出してPremiereに戻してもいい。
この運用だと、両ソフトの良いとこ取りができます。学習コストはかかるけど、映像のクオリティをガチで上げたいフリーランスにとっては、覚える価値が普通にあるルートです。
DaVinci Resolveの使い方|まとめ
- カラーグレーディングは業界最強。「カラグレだけDaVinciで仕上げる」運用も普通にアリ
- 無料版で8割以上の機能が使える。副業始めたばかりのフェーズなら最有力候補
- ノードベースの思想と7ページ構成は、他ソフト慣れだと最初しんどい
- 「Premiereで編集+DaVinciでカラグレ」のハイブリッド運用が、実はクオリティ最強コース
業界で「これからはDaVinciだぞ」っていう声が増えてるのは、ちゃんと根拠があります。カラグレ・無料版の充実度・動作の軽さ・統合環境の優秀さ、どれを取っても確かに魅力的。
ただし、他ソフトに慣れてる人がそのまま乗り換えるには、ノードや7ページ構成の壁があるのも事実。いきなり全乗り換えじゃなく、まず「カラグレ用のセカンドソフト」として無料版を触ってみるのが、一番リスクなく始められるルートだと個人的に思ってます。
無料で始められるソフトなので、悩んでる時間あったら一回ダウンロードしちゃうのが正解です。
