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DaVinci Resolveメディアオフラインの直し方!原因別の対処法まとめ

DaVinci Resolve メディアオフラインの解決法のアイキャッチ画像
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DaVinci Resolve メディアオフラインの解決法のアイキャッチ画像

昨日まで普通に開けていたプロジェクトなのに、今日開いたらタイムラインが全部おかしくなっていて…。素材のファイル自体はちゃんと残っているはずなんです。DaVinci Resolveのメディアオフラインって、どこから直せばいいんでしょうか。

わかります。編集トラブルの中でも、これがいちばん心臓に悪いやつなんですよね。

先に結論を書きます。DaVinci Resolveのメディアオフラインは、大半が「素材ファイルを移動した」ことで起きていて、メディアプールの上にある「メディアの再リンク」ボタンから直せます。

これは僕が経験則で言っているのではありません。Blackmagic Design公式の日本語ガイドが、「原因は様々だが、もっとも一般的な原因は、それらを移動させたこと」とはっきり書いています。

そしてもう1つ、日本語の解説記事ではほとんど触れられていない大事な話があります。オフラインには2種類あって、画面上は似ていても直し方がまったく違います。公式マニュアルも「両者の違いは見た目だけではない」と明言しているところです。

この記事では、現役でMVやVJ素材を作っている僕が、Blackmagic Design公式のドキュメントを日本語版と英語版の両方から突き合わせて、DaVinci Resolveのメディアオフラインの原因と再リンク手順を上から順に組み立てました。

※画面の項目名は、Blackmagic Design公式の日本語ビギナーズガイド(DaVinci Resolve 20版)の表記に合わせています。日本語のリファレンスマニュアルは公式に見当たらず、21向けの日本語ビギナーズガイドも用意されていません。21では表記が変わっている可能性があるので、実機の画面と見比べながら読み進めてみてください。

この記事でわかること
  • メディアオフラインでいちばん多い原因と、公式が名指ししている理由
  • 「リンクが切れたクリップ」と「見当たらないクリップ」の違いと見分け方
  • 「メディアの再リンク」ボタンから直す4ステップ
  • 「特定」と「ディスク検索」の使い分けと、かかる時間の差
  • ドライブを組み替えた後に効く、ファイル名とタイムコードで探し直す方法
  • ファイル名を変えてリンクが切れた時の直し方と、切らないリネーム手順
  • 書き出し直前に気づいた時の警告表示と、プロキシ運用での落とし穴
  • 二度と再発させないための素材フォルダの運用ルール

DaVinci Resolveの操作そのものをまだ掴めていない人は、先にDaVinci Resolveの使い方完全ガイドで全体像をさらっておくと、この記事の内容がすっと入ります。

Contents
  1. 1. DaVinci Resolveでメディアオフラインが出る原因は「ファイルの移動」
  2. 2. メディアオフラインには2種類ある|リンク切れと見当たらないの違い
  3. 3. メディアオフラインの解決手順①|「メディアの再リンク」ボタンで直す
  4. 4. メディアオフラインの解決手順②|「特定」と「ディスク検索」の使い分け
  5. 5. メディアオフラインの解決手順③|ドライブ組み替え後の再リンク
  6. 6. ファイル名の変更でメディアオフラインになった時の直し方
  7. 7. 書き出し直前にメディアオフラインへ気づいた時の対処
  8. 8. メディアオフラインを再発させないプロジェクト管理の実践
  9. 9. メディアオフラインの日本語公式手順は存在しない|出典の読み方
  10. 10. DaVinci Resolveのメディアオフライン対処が合う人・合わない人
  11. 11. DaVinci Resolveのメディアオフラインでよくある質問
  12. 12. まとめ|DaVinci Resolveのメディアオフラインは2種類の見分けから

1. DaVinci Resolveでメディアオフラインが出る原因は「ファイルの移動」

即答:メディアオフラインの大半は素材ファイルの移動が原因で、メディアプール上部の「メディアの再リンク」ボタンから復旧できます。

DaVinci Resolveのメディアオフラインは、素材を読み込んだ時に作られたリンクが途切れた状態です。公式がいちばん多い原因として挙げているのは「ファイルを移動させたこと」です。

公式の日本語ガイドは、この状態を「メディアファイルを最初にプロジェクトに追加した際に作成されたリンクが途切れている」と説明しています。

ここを押さえておくと気が楽になります。オフライン表示は、素材が壊れたという意味ではありません。プロジェクトが持っている住所と、実際のファイルの住所がズレただけの話なんですよ。

住所がズレる代表的なパターン

現場で起きる「住所のズレ」は、だいたい次のどれかに当てはまります。

  • 素材フォルダを別の場所へ移した、または整理し直した
  • ファイル名やフォルダ名を後から変更した
  • 素材が入った外付けドライブを繋がずにプロジェクトを開いた
  • 別のパソコンでプロジェクトを開き、ドライブの見え方が変わった
  • 素材そのものを削除した、またはゴミ箱に入れた

上の4つは再リンクで戻ります。戻らないのは最後の1つ、素材を削除してしまったケースだけです。まずここで、自分がどっち側にいるかを確認してみてください。

「メディアの再リンク」ボタンは、いつも光るわけではない

ここは知っておくと得をする仕様です。公式ガイドによると、「メディアの再リンク」ボタンは、予期せずオフラインになったメディアがある場合にだけ色が変わって強調されます。

逆に言うと、自分の意思でリンクを解除したクリップに対しては、このボタンは反応しません。ボタンが強調表示されているかどうかが、そのまま「事故か、意図的か」の判定材料になるということですね。

なお色については、公式内で表記が揺れています。日本語ビギナーズガイド(20版)は赤、英語のリファレンスマニュアル(21版)はオレンジと書いており、一致していません。色の名前ではなく「普段と違う色になっているか」で見るのが安全です。

再リンクは、直近のアップデートでも手が入っている

ちなみに、この「再リンク」という機能は今も更新が続いている部分です。

2026年8月5日に公開されたDaVinci Resolve 21.0.4のリリースノートに、「フォーマットが異なるプロキシクリップの再リンク」への対応が明記されています。執筆時点でこれが最新版です。

裏を返せば、古いバージョンのまま使っていると、直したはずのケースで詰まる可能性があるということでもあります。再リンクで粘っても解決しない時は、バージョンを確認してみるのも手ですよ。DaVinci Resolve 21で何が変わったかはDaVinci Resolve 21のAI機能まとめのほうで整理しています。

2. メディアオフラインには2種類ある|リンク切れと見当たらないの違い

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。DaVinci Resolveのメディアオフラインには、性質のまったく違う2つの状態が含まれています。

英語版のリファレンスマニュアルには、こう書かれています。「タイムライン上ではどちらも見え方が違うが、その違いは見た目だけのものではない」。公式がわざわざ節を立てて区別しているくらい、重要な分岐なんですよ。

オフラインの2種類(英語版リファレンスマニュアルより)
  • リンクが切れたクリップ(unlinked):メディアプールには存在するが、ディスク上のファイルとの接続を失った状態。再リンクのコマンドで戻せる
  • 見当たらないクリップ(missing):メディアプールに存在しないのに、タイムラインには残っている状態。再リンクだけでは戻らない

見分け方は「メディアプールに居るかどうか」だけ

判定はシンプルです。タイムラインで問題のクリップを選び、同じものがメディアプールの中に見つかるかどうかを確認します。

見つかるなら、それはリンクが切れているだけ。この記事の3以降で紹介する再リンクの手順で戻ります。

見つからないなら、話が変わります。メディアプールにクリップ自体が存在しないので、「ファイルの場所を教えてあげる」というアプローチが成立しません。公式はこの場合、ビンから再コンフォームする方法を案内しています。

なぜ日本語の情報でここが抜けやすいのか

この区別が書かれているのは、英語版リファレンスマニュアルのタイムライン読み込みとコンフォームの章です。日本語のビギナーズガイドは入門用のレッスン集なので、この章に相当する内容が入っていません。

日本語で調べると再リンクの手順ばかり出てくるのは、そもそも参照できる日本語の一次情報がそこまでしか無いからなんですよね。再リンクを何度やっても直らないクリップがあるなら、それは手順の問題ではなく、種類が違う可能性を疑ってみてください。

ちなみに公式は、同じ章で「複製したクリップは別のソースとして扱われる」という注意も書いています。同じ素材を2回読み込んでいると、片方だけオフラインという状況も起こりえます。

3. メディアオフラインの解決手順①|「メディアの再リンク」ボタンで直す

ここからが実作業です。メディアプールにクリップが残っているタイプのメディアオフラインは、「メディアの再リンク」ボタンから4ステップで戻せます。

DaVinci Resolve メディアオフラインを再リンクで直す4ステップの図解|手順①に対応:エディットページを開く→ボタンをクリック→「特定」→「ディスク検索」の4ステップ
解決手順①の4ステップに対応
「メディアの再リンク」で直す4ステップ
  • STEP 1:エディットページを開く。メディアプールの上に「メディアの再リンク」ボタンがある
  • STEP 2:ボタンをクリックする。オフライン状態のファイル数がウィンドウに表示される
  • STEP 3:「特定」を押す。エクスプローラーで素材の実際の場所を指定する
  • STEP 4:「ディスク検索」を使う。見つからない時により広い範囲を探す。時間はかかる

STEP 1:エディットページを開く

日本語の公式ガイドは、エディットページの左上、メディアプールの上に「メディアの再リンク」ボタンがあると説明しています。

ここは英語版と少し記述が違うところです。英語版リファレンスマニュアルは、このアイコンがカットページとエディットページの両方のメディアプールにあると書いています。カットページで作業していて見当たらない時は、エディットページに切り替えてみてください。

STEP 2:ボタンをクリックする

クリックすると「メディアの再リンク」ウィンドウが開きます。ここに現在オフラインの状態にあるファイルの数が表示されるので、被害の規模がひと目でわかります。

英語版の説明では、このダイアログには見つからないファイルが元々置かれていたボリューム(ドライブ)が表示されるとあります。「どのドライブから消えたのか」がわかるので、外付けの挿し忘れならこの時点で判明しますね。

STEP 3:「特定」を押す

「特定」ボタンを押すと、Windowsならエクスプローラーのウィンドウ、macOSならFinderのウィンドウが開きます。ここで素材が実際に置かれているフォルダを指定してあげれば、リンクが張り直されます。

ポイントは、1ファイルずつ選ぶ必要はないという点です。フォルダを指定すれば、その中の該当ファイルがまとめて拾われます。100本のクリップが落ちていても、フォルダごと指し直せば1回で終わるケースが多いです。

STEP 4:「ディスク検索」を使う

「特定」で見つからなかった時の次の一手が「ディスク検索」です。公式の説明では、Resolveが適切なファイルを見つけられない場合の、より包括的な検索という位置づけになっています。

ただし大容量のドライブでは長時間を要することがあると公式が注意を書いています。納品直前に軽い気持ちで押すボタンではない、というのは覚えておいたほうがいいですね。

4. メディアオフラインの解決手順②|「特定」と「ディスク検索」の使い分け

メディアオフラインの再リンクで用意されているボタンは2つです。素材の置き場所に心当たりがあるなら「特定」、まったく分からないなら「ディスク検索」という住み分けになります。

DaVinci Resolve メディアオフラインの「特定」と「ディスク検索」の使い分け図解|手順②に対応:STEP3の「特定」とSTEP4の「ディスク検索」の違いと所要時間
解決手順②:STEP3とSTEP4の選び方

まずは「特定」から。8割はこれで終わる

素材を移動した本人が自分なら、置き場所は覚えているはずです。その場合は「特定」から入るのが速いです。

英語版のリファレンスマニュアルでは、この動作を「見つからないクリップを、自分で選んだ新しいファイルの場所に繋ぎ直せる」と説明しています。指定した場所を起点に素早い検索が走る仕組みです。

「ディスク検索」は最後の手段として置いておく

公式の英語版は、「特定」で始まる素早い検索で見つからない場合に、徹底的なディープディスク検索を開始できると書いています。

ここで注意したいのが時間です。数TB級のドライブを丸ごと舐めにいくので、待ち時間が読めません。作業を止めてしまうくらいなら、先に手元のエクスプローラーで素材を検索して、場所を突き止めてから「特定」で指定したほうが早いこともあります。

僕がPremiere Proでリンク切れを直す時も、結局この順番です。まずファイル名でOS側を検索して、当たりを付けてからソフトに教える。ソフトの全域検索に任せるのは、それでも見つからなかった時だけにしています。

5. メディアオフラインの解決手順③|ドライブ組み替え後の再リンク

素材を整理し直した後のメディアオフラインには、もう1つ別のアプローチがあります。元のファイルパスを無視して、ファイル名とタイムコードで照合し直す再リンクのコマンドです。

英語版リファレンスマニュアルでは「Relink Selected Clips」という名前で紹介されており、オフラインになったクリップを戻す方法としては、これがいちばん簡単だと明記されています。

「元のパスを無視する」のが効く場面

公式の説明で決定的なのは、この一文です。「この方法で再リンクすると、DaVinci Resolve内の元のファイルパスは無視される。そのため、ディスク上で再編成されたメディアへの再リンクに向いている」。

照合の主な手がかりは、ファイル名とタイムコードです。つまりフォルダ構成をまるごと作り替えた後でも、ファイル名さえ変えていなければ拾い直せるということなんですよ。

効くのは、こういう場面です。

  • 作業用SSDから保管用HDDへ素材一式を引っ越した後
  • 案件フォルダの階層を途中で作り直した後
  • 別のパソコンに素材をコピーして続きを作業する時
  • ドライブを増設して、割り当てが変わってしまった時

日本語の項目名は断定できません

正直に書いておきます。このコマンドが日本語UIでどう表示されるかは、公式の日本語ドキュメントで裏を取れていません。

日本語ビギナーズガイドは入門レッスン向けの構成で、このコマンドに相当する記述が入っていないからです。実機では「選択したクリップを再リンク」のような表記になっている可能性が高いものの、確認できていないことは確認できていないと書くのがこのサイトの方針なので、そのまま置いておきます。

探す場所としては、メディアプールでクリップを右クリックした時のメニューです。「再リンク」という語を含む項目を探してみてください。

6. ファイル名の変更でメディアオフラインになった時の直し方

移動の次に多いのが、リネームです。公式ガイドは、ファイル名の変更がリンクを完全に切る原因になると明記しています。

厄介なのは、移動と違って自動で見つけ直しにくい点です。ファイル名が手がかりになっている以上、その手がかり自体を書き換えてしまうと照合が成立しなくなります。

直し方は「名前を戻す」がいちばん確実

すでに変えてしまった場合、ディスク上のファイル名を元に戻してから、あらためて再リンクを走らせるのが手堅い直し方です。

元の名前が思い出せない時は、メディアプールでクリップの情報を開いてみてください。プロジェクトが記録している元のファイルパスに、変更前の名前が残っています。

二度と切らないリネーム手順

公式が案内している予防策が、そのまま答えになっています。

リネームはハードドライブ上ではなく、DaVinci Resolveのプロジェクト内で行う。

公式ガイドによると、この方法ではハードドライブ上のファイル名は変わりません。プロジェクトの中での表示名だけが変わるので、リンクは切れないという理屈です。

どうしてもディスク上で素材を動かす必要がある時は、メディア管理の機能を使うことが案内されています。エクスプローラーで直接動かすのとは扱いが変わります。

これ、Premiere ProやAfter Effectsでも考え方は同じなんですよね。編集を始めた後の素材ファイルは、ソフトの外から触らない。この1行を守るだけで、リンク切れの大半は起きなくなります。

7. 書き出し直前にメディアオフラインへ気づいた時の対処

編集は全部終わって、あとは書き出すだけの状態です。レンダーキューに入れようとしたら警告が出てきて…。このまま書き出したら、どうなるんでしょうか。

その警告、実は親切な機能なんですよ。オフラインの素材を含んだタイムラインをレンダーキューに追加しようとすると、DaVinci Resolveが自動で警告を出す仕様になっています。

レンダーキューの警告は「止める」ためにある

英語版リファレンスマニュアルには、レンダリングの章に「レンダーキューのメディアオフライン警告」という見出しが立っています。

説明によると、ジョブの追加をキャンセルするか、そのまま追加するかを選べる形になっています。つまりソフト側は「気づいてないかもしれないから一応聞くね」というスタンスなんですね。

ここで「追加」を選んで進めると、オフライン部分がそのまま焼き付いた動画ができあがります。急いでいる時ほど反射でOKを押しがちなので、警告が出たら一度手を止めて、この記事の3に戻ってみてください。

書き出しそのものの設定で迷っているなら、DaVinci Resolveの書き出し設定の記事に手順をまとめてあります。

プロキシ運用中に急にオフラインになる理由

プロキシを使っている人が引っかかりやすいのが、この挙動です。

英語版マニュアルによると、プロキシをすべて無効にする設定はオリジナルのメディアだけを再生するよう強制するものです。そして、オリジナルが利用できない状態だと、そのクリップは「Media Offline」のグラフィックに置き換わると書かれています。

プロキシで軽快に編集できていたのに、書き出し直前でオフラインが一斉に出る。この場合、切れているのはプロキシではなくオリジナル素材のほうという読み方ができます。原因の住所が変わるので、探す場所を間違えずに済みますね。

なお「Media Offline」は英語版の表記です。日本語UIでこの文字がどう出るかは、公式の日本語ドキュメントで確認できていません。日本語ビギナーズガイドの表現は一貫して「オフラインとして表示されています」でした。

8. メディアオフラインを再発させないプロジェクト管理の実践

ここからは、僕自身がやっている素材管理の話をします。メディアオフラインは、直す技術より起こさない運用のほうが効きます。

先に断っておくと、僕の制作環境はPremiere Pro・After Effects・Maya・Blenderが中心で、DaVinci Resolveは検証用に触っている立場です。なのでここで書くのは、DaVinci固有の操作ではなく、どのソフトでも共通するリンク切れの防ぎ方になります。

DaVinci Resolve メディアオフラインを再発させない素材管理4ルールの図解|再発防止に対応:フォルダ確定・ソフト内リネーム・階層ごと移動・管理機能の4ルール
再発防止セクションの4ルールに対応
リンク切れを起こさない4つのルール
  • ルール1:編集を始めたら素材のフォルダ名も置き場所も動かさない
  • ルール2:リネームはディスク上ではなくソフトの中で行う
  • ルール3:外付けへ移す時は階層ごとコピーしてドライブの割り当ても固定する
  • ルール4:どうしても動かす時はソフトの管理機能から移動させる

案件フォルダの形を先に決めてしまう

僕は月5本ペースでMVやライブ演出の映像を回しているので、案件ごとにフォルダの形を固定しています。番号を振った素材フォルダ、書き出し用フォルダ、プロジェクトファイル置き場。この3つの並びは、どの案件でも同じにしています。

地味ですが、これが効きます。形が同じなら、丸ごとコピーしても中の相対的な位置関係が崩れないんですよ。引っ越し後に再リンクをかけた時の成功率がまるで違います。

逆にやってしまいがちな失敗が、編集中に「素材が多いから整理しよう」とフォルダを切り直すやつです。After Effectsで作業中にこれをやって、コンポの中身が一斉にカラーバーになった時は本当に肝が冷えました。整理は編集が終わってからでいいです。

2台のマシンを行き来する人が気をつけること

僕は自宅ではカスタム構成のWindows機、出先ではMacBook Airで作業しています。同じプロジェクトを2台で行き来させると、リンク切れの確率が跳ね上がります。

原因は単純で、Windowsのドライブ文字とmacOSのボリューム名は、そもそも表現が違うからです。同じ外付けドライブでも、プロジェクトから見た住所が別物になります。

外付けドライブを使い回す場合に有効とされているのが、Windows側でドライブ文字を毎回同じものへ固定しておく方法です。ディスクの管理から手動で割り当てておけば、挿し直すたびに文字が変わってパスがずれる、という切れ方は避けられます。

3DCG側でも同じ発想を使っています。Blenderは素材のパスを相対で持たせておく、Mayaは案件ごとにプロジェクトを切ってその中に素材を収める。ソフトが違っても「プロジェクトの外に素材を置かない」という原則は共通なんですよね。

納品後のアーカイブこそ丁寧に

リンク切れが本当に困るのは、実は納品後です。半年後に「あの部分だけ差し替えたい」と連絡が来た時、素材が散っていると復旧に半日かかります。

なので僕は、納品が終わったタイミングでプロジェクトと素材を同じ階層のまま1つのフォルダへ収めて保管しています。中身を間引きたくなりますが、そこは我慢するところです。

この作業、DaVinci Resolveにも近い機能があって、公式ガイドでは素材の移動が必要な場合にメディア管理機能を使うよう案内されています。どのソフトを使っていても、素材とプロジェクトをセットで扱う癖を付けるのが結局いちばん速いです。

9. メディアオフラインの日本語公式手順は存在しない|出典の読み方

ここは読者にとって実利のある話なので、正直に書きます。DaVinci Resolveのメディアオフラインについて、日本語で書かれた公式のトラブルシューティング手順は存在しません。

DaVinci Resolve メディアオフラインを調べる時の公式ドキュメント3種の図解|出典の読み方に対応:日本語ビギナーズガイド・英語リファレンス・日本語21版の有無
出典の読み方セクションに対応

公式ドキュメントは3種類あって、日本語は1つだけ

2026年8月17日時点で確認した結果はこうです。

  • 日本語ビギナーズガイド(DaVinci Resolve 20版・627ページ):日本語で読める唯一の公式資料。再リンクの手順が載っている
  • 英語リファレンスマニュアル(DaVinci Resolve 21版・4,444ページ):詳細な仕様はすべてこちら。日本語版は用意されていない
  • 日本語のリファレンスマニュアル:公式サイトの日本語ページからも英語版へ転送される

つまり日本語で確実に裏が取れるUIの名前は、20世代の入門ガイド由来のものに限られます。この記事で「メディアの再リンク」「特定」「ディスク検索」を鍵カッコ付きで書いているのは、そこが日本語で確認できた範囲だからです。

この記事で断定を避けた項目

読者が同じ情報を検証できるように、確認できなかったことも並べておきます。

  • 日本語の画面表示としての「メディアオフライン」:日本語公式資料で確認できず。英語版の「Media Offline」は実在する
  • 「メディアの再リンク」ボタンの色:日本語ガイドは赤、英語マニュアルはオレンジで食い違っている
  • ファイル名とタイムコードで再リンクするコマンドの日本語名:英語版でしか確認できていない
  • DaVinci Resolve 21での日本語表記全般:日本語ガイドが20世代までのため未確認

ネット上の解説記事を読む時も、この視点があると精度が上がります。日本語のUI名を断定している記事は、出典がどのバージョンなのかを確かめてから信じる。それだけで無駄な回り道が減りますよ。

そもそも表示言語をどう切り替えるかで迷っている人は、DaVinci Resolveを日本語化する方法のほうに設定手順をまとめてあります。

10. DaVinci Resolveのメディアオフライン対処が合う人・合わない人

この記事の内容は、DaVinci Resolveの無償版を使っている人でもそのまま使えます。再リンクの機能に無償版限定の制限があるという記述は、公式ドキュメントに見当たりませんでした。

合う人:素材を移動したりフォルダを整理した心当たりがある人/外付けドライブを繋ぎ替えながら作業する人/複数のパソコンで同じプロジェクトを触る人。ここまでの手順でほぼ戻せます。

合わない人:素材ファイル自体を削除してしまった人/メディアプールにクリップが残っていない人。前者は再リンクでは戻らないので、復元ソフトか撮影データの元をあたる話になります。後者はこの記事の2で書いた、種類の違う状態です。

重い素材を扱う頻度が上がってきたら

メディアオフラインで消耗する回数が増えてくるのは、たいてい素材の量とサイズが増えた時です。プロキシを常用し始めたり、外付けを何台も回すようになったりする段階ですね。

その段階まで来ると、無償版の書き出し上限や重い処理の速度が気になり始めます。とはいえ、オフラインが出るからStudio版という話ではありません。再リンクの機能自体は無償版でも同じように使えます。

価格目安:51,980円(税込)※2026年8月17日に公式製品ページで確認
販売元:Blackmagic Design
用途:4Kを超える解像度や10bit・高フレームレートでの書き出し、AI系の重い処理を日常的に回す人向けの買い切り版
公式:blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve

いま無償版で困っていないなら、慌てて買うものではありません。上限にぶつかってから考えるので十分です。判断材料はDaVinci Resolveの料金と損益分岐とStudio買い切りは本当に得かのほうに詳しくまとめてあります。

11. DaVinci Resolveのメディアオフラインでよくある質問

Q1. メディアオフラインのまま書き出したらどうなりますか?

オフラインの部分がそのまま映像に焼き付きます。レンダーキューに追加する段階で警告が出る仕様なので、そこで一度止まってください。追加をキャンセルするか、そのまま追加するかを選べる形になっています。

Q2. 素材を消してしまった場合はどうすればいいですか?

再リンクは「ファイルの居場所を教え直す」機能なので、ファイルそのものが無くなっている場合は戻せません。ゴミ箱、バックアップ、撮影に使ったカードやカメラ側の元データを先に探してみてください。同じ内容の別ファイルが見つかれば、そこへ繋ぎ直すことはできます。

Q3. 外付けSSDを別のパソコンに挿したらオフラインになりました

よくあるパターンです。ドライブの割り当てやボリューム名が変わって、プロジェクトが記録している住所と一致しなくなっています。

対処としては、「メディアの再リンク」ウィンドウで元のドライブ名を確認してから、「特定」で今の場所を指定するのが早いです。フォルダ構成をそのまま持ってきているなら、フォルダ単位の指定で一気に戻ります。

Q4. プロキシを使っているのにオフラインになるのはなぜ?

プロキシを無効化する設定が入っていると、オリジナルのメディアだけを再生する動作に切り替わります。この状態でオリジナルが見つからないと、オフラインのグラフィックに置き換わると公式に書かれています。プロキシではなくオリジナル側を探してみてください。

Q5. 無償版でも再リンクはできますか?

できます。再リンク機能に無償版限定の制限があるという記述は、公式ドキュメントの中に見当たりませんでした。無償版とStudio版の違いについてはDaVinci Resolveがなぜ無料なのかのほうで整理しています。

12. まとめ|DaVinci Resolveのメディアオフラインは2種類の見分けから

DaVinci Resolveのメディアオフラインは、慌てて色々触るより、順番を決めて上から潰したほうが速く終わります。

この記事のまとめ
  • 公式が挙げるいちばん多い原因は「素材ファイルを移動させたこと」
  • まずメディアプールにクリップが残っているかを見て、2種類のどちらかを判定する
  • 残っているなら「メディアの再リンク」ボタンから4ステップで戻す
  • 場所が分かるなら「特定」、分からないなら「ディスク検索」。後者は時間がかかる
  • ドライブを組み替えた後は、ファイル名とタイムコードで照合する再リンクが効く
  • リネームはディスク上ではなくソフトの中で行うと、リンクが切れない
  • 書き出し直前ならレンダーキューの警告で止まって、先に再リンクを済ませる
  • 日本語で裏が取れるUI名は20世代の入門ガイド由来。断定している情報は出典を確認する

素材が消えたわけではないと分かっているだけで、手の震え方が変わります。DaVinci Resolveのメディアオフラインは、住所を教え直せば戻るトラブルです。今日のところは、この記事をブックマークして手元に置いておいてもらえれば十分ですよ。

リンクが戻ったら、あとは作るだけです。一緒に、映像で食べていける仲間になりましょう。

素材のリンク切れではなく、アプリ自体が終了してしまう場合はDaVinci Resolveが落ちるときの対処法のほうを見てください。

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